チャート：箱ひげ図

wijmo.chart.analyticsモジュールには、Seriesクラスを拡張して、近似曲線、移動平均、誤差範囲、箱プロット、ウォータフォールプロット、関数プロットなど、データに関する追加情報を提供するクラスが含まれます。

通常、箱ひげ図（ボックスプロット）は、複数の数値データセット間の分布を比較するために使用されます。箱ひげ図は、四分位数で数値データのグループを示します。箱ひげ図の箱からは垂直方向に線（ひげ）が伸びており、上位四分位数と下位四分位数の外側のばらつきを示します。

箱ひげ図を作成するには、次の手順に従います。

1. 1つ以上のBoxWhisker系列オブジェクトを作成します。
2. nameプロパティとbindingプロパティを設定してBoxWhisker系列を構成します（これらのプロパティは、数値配列を含むプロパティに連結する必要があります）。
3. 表示を微調整する場合は、groupWidth、gapWidthなどの追加プロパティを設定します。

import * as chart from '@mescius/wijmo.chart';
import * as analytics from '@mescius/wijmo.chart.analytics';

// 「売上」のBoxWhisker系列を作成してチャートに追加します
var sales = new analytics.BoxWhisker();
sales.name = '売上';
sales.binding = 'sales';
sales.groupWidth = .7;
sales.gapWidth = .2;
sales.showInnerPoints = true,
myChart.series.push(sales);

その他の箱ひげ図オプション

これらのプロパティを追加設定して、表示を微調整します。

• gapWidth：グループ間のギャップの幅（パーセント）。デフォルト値は0.1です。最小値は0で、最大値は1です。
• groupWidth：ボックスグループの幅（パーセント）。このプロパティのデフォルト値は0.8です。最小値は0で、最大値は1です。
• QuartileCalculation：四分位数計算方法を指定します。オプションにはInclusiveMedianとExclusiveMedianがあり、それぞれ中央値を含めて四分位数を計算するか、除外して計算します。
• showMeanLine：平均線を表示するかどうかを決定します。
• showMeanMarker：平均マーカーを表示するかどうかを決定します。
• showOutliers：異常値を表示するかどうかを決定します。異常値は、1番目の四分位数と3番目の四分位数の間の範囲の外側にある内側ポイントです。

箱ひげ図系列のスタイル設定

BoxWhisker系列は、FlexChartの他の系列と同じスタイルオプションをサポートします。BoxWhiskerには、スタイルのほかに、平均線やマーカーなどの特殊なスタイルプロパティがあります。

import * as chart from '@mescius/wijmo.chart';
import * as analytics from '@mescius/wijmo.chart.analytics';

var sales = new analytics.BoxWhisker();
sales.name = '売上';
sales.binding = 'sales';
sales.meanLineStyle = {
    stroke:'darkgreen',
    strokeWidth: 1
};
sales.meanMarkerStyle = {
    fill:'red', 
    stroke:'darkred',
    strokeWidth: 1
};
myChart.series.push(sales);