チャート：エラーバー

wijmo.chart.analyticsモジュールには、Seriesクラスを拡張して、近似曲線、移動平均、誤差範囲、箱プロット、ウォータフォールプロット、関数プロットなど、データに関する追加情報を提供するクラスが含まれます。

ErrorBarクラスは、通常のSeriesクラスを拡張して、通常の系列データの上部に誤差範囲バーを追加します。

誤差範囲バー付きの系列を作成するには、次の手順に従います。

1. ErrorBar系列を作成します。
2. binding、chartType、styleなどのプロパティを設定して、通常の系列と同様にErrorBar系列を構成します。
3. ErrorBarのvalueプロパティとerrorAmountプロパティを設定して、データポイントに追加する誤差範囲バーのサイズを決定します。

例：

import * as chart from '@mescius/wijmo.chart';
import * as analytics from '@mescius/wijmo.chart.analytics';

// 15%のErrorBar系列を作成してチャートに追加します
var errorBar = new analytics.ErrorBar();
errorBar.binding = 'amount';
errorBar.chartType = 'Column';
errorBar.value = 0.15;
errorBar.errorAmount = 'Percentage';
myChart.series.push(errorBar);

誤差範囲バーでサポートされるチャートタイプ：

• Column
• Bar
• Line
• LineSymbols
• Spline
• Area
• SplineArea

サポートされる誤差量

errorAmountプロパティは、valueプロパティの意味を指定します。次の誤差量定義のいずれかを使用します。

• FixedValue：valueプロパティは、誤差を絶対値として表します。
• Percentage：valueプロパティは、誤差をパーセントとして表します。
• StandardDeviation：valueプロパティは、誤差を標準偏差として表します。
• StandardError：誤差は、平均の標準誤差です（valueプロパティは使用されません）。
• Custom：誤差値は、bindingプロパティから連結されるか、「プラス」および「マイナス」値を含むオブジェクトに設定されます。

カスタムの誤差量

すべての誤差範囲バーに静的な値を設定するのではなく、データセット内のカスタムの誤差量を指定し、ErrorBar系列に連結できます。これは、bindingプロパティから実行されるか、「プラス」および「マイナス」値を含むオブジェクトに設定されます。

例：

import * as chart from '@mescius/wijmo.chart';
import * as analytics from '@mescius/wijmo.chart.analytics';

var errorBar = new analytics.ErrorBar();
errorBar.binding = 'amount,errorPlus,errorMinus';
errorBar.chartType = 'Column';
myChart.series.push(errorBar);

この例では、連結データオブジェクトには、少なくともamount、errorPlus、errorMinusの3つのフィールドがあります。

誤差範囲バーのスタイル設定

誤差範囲バーの外観は、errorBarStyleプロパティをSVGスタイル属性（stroke、strokeWidth）を含むオブジェクトに設定して変更します。directionプロパティを設定することで、誤差範囲バーの方向を設定できます。endStyle列挙を設定して、線のエンドキャップの表示/非表示を切り替えることもできます。

例：

errorBar.direction = 'Both'; // 'Minus'または'Plus'
errorBar.endStyle = 'NoCap'; // 'Cap'
errorBar.errorBarStyle = {
    stroke: 'darkred',
    strokeWidth: 3
};