Wijmoの入力コントロールは、標準のHTML要素で構成されます。多くの入力コントロールには、ユーザーが入力を行う内部入力要素、ドロップダウンエディタの表示に使用されるボタン、クリック/選択が可能な領域が含まれます。
すべてのWijmo入力コントロールは、可能な限り早期の検証を提供することで、簡単かつ効率的にデータ入力を行えるように設計されています。たとえば、Wijmo入力コントロールは、数値入力コントロールにアルファベットを入力できないようにするため、後から入力を検証する必要がなくなります。また、コントロールのisRequiredプロパティがtrueに設定されている場合は、コントロールの内容をクリアできません。
ほとんどのWijmo入力コントロールには、基本HTML属性に対応する次の共通プロパティがあります。
- isRequired:"required"属性
- isDisabled:"disabled"属性
"is"プリフィックスは、コントロールのプロパティ名とHTML属性がマークアップで競合しないように付けられています。
HTML入力要素に基づく入力コントロールには、さらに次の共通プロパティがあります。
- inputElement:内部入力要素への参照
- isReadOnly:"readonly"属性
- text:書式設定された値
- value:解析されたテキスト
- format:textとvalueの変換に使用される書式
また、数値、日付、時刻などの入力に使用されるコントロールには、次の共通プロパティがあります。
- min:最小値
- max:最大値
- step: マウスホイールまたはスピナーボタンで適用される増分値
DropDown
DropDownコントロールは、いくつかのコントロールの基礎として使用される抽象クラスです。このコントロールは次の要素で構成されます。
- 入力要素(inputElementプロパティで公開):
現在の値を表示および編集するために使用されるHTML入力要素。この要素は、編集できない要素(Menuコントロール、MultiSelectコントロールなど)に置き換えられる場合もあります。
- ドロップダウンボタン:
ドロップダウン要素を表示または非表示にするために使用されるボタン。
- ドロップダウン要素(dropDownプロパティで公開):
ユーザーがドロップダウンボタンまたは[F4]キーを押したときに表示されるHTML要素。ユーザーはドロップダウン要素を操作して、入力要素やコントロールの値を更新します。
すべてのドロップダウンコントロールには、次のプロパティとイベントがあります。
- text:inputElementの現在の値を取得または設定します。
- textChanged:textプロパティの値が変更されたときに発生するイベント。
- isDroppedDown:ドロップダウンが現在表示されているかどうかを示す値を取得または設定します。
- isDroppedDownChanging、isDroppedDownChanged:isDroppedDownプロパティの値が変更されたときに発生するイベント。
- isAnimated:コントロールがドロップダウンを表示するときにアニメーションを使用するかどうかを決定するプロパティ。
- dropDownCssClass:ドロップダウンのCSSスタイル設定を可能にするためにドロップダウン要素に追加されるクラス。ドロップダウンは通常、表示されるときにドキュメント本文の直接の子になるように親が再設定され、コントロールのホスト要素のスタイルが継承されないため、このプロパティは便利です。